こんにちは!今回は気象予報士試験 第56回 一般知識 問9を解説します!
解答&解説
解答:③
- (a) 誤:「孤立した積乱雲の寿命は一般に10~20分程度」は誤りです。個々の積乱雲(シングルセル)の寿命は通常30~60分程度とされています。10~20分は短すぎる値で、実際の対流セルは発生から衰退まで半時間以上継続するのが一般的です。従って(a)は過小評価で誤りです。
- (b) 正:「寿命が短い主な理由は、発達とともに内部で降水粒子の荷重や融解・蒸発による冷却で上昇流が維持できなくなるため」は正しいです。積乱雲が約30~60分で衰退するのは、雨滴の落下に伴うドラッグ効果で下降流が発生し、さらに落下中の氷粒の融解や雨の蒸発が周囲の空気を冷やして下降流を強め、上昇気流を阻害するためです。記述(b)はこれらのプロセスを述べており正しいと言えます。
- (c) 誤:「マルチセル型対流系は、孤立積乱雲発生時より一般風の鉛直シアが小さいときに形成されることが多い」は誤りです。複数の積乱雲が組織化したマルチセル対流系は、むしろ鉛直シアが大きい(強い)環境で発達しやすいことが知られています。鉛直シアが弱い条件では単一セルで終わる傾向があり、記述(c)は逆の内容なので誤りです。
- (d) 正:「マルチセル対流系では、降出した冷たい下降流(ガストフロント)が周囲の高温多湿な空気を持ち上げ新たな積乱雲を発生・発達させ、世代交代が持続的に起きる」は正しいです。【ガストフロント】による新セルの誘発はマルチセル型の典型的な維持メカニズムです。下降流の吹き出しが周囲の暖湿な空気と衝突して上昇流を発生させ、新しい積乱雲が次々と生まれることで対流系全体が長寿命化します。記述(d)はこのプロセスを述べており正しいです。
以上です!独自解説とAIを組み合わせ解答・解説を作成しています。訂正・ご意見あればコメントやご連絡いただけると幸いです。皆で最高の独学環境を作り上げていきましょう!
【過去問解説】第56回 一般知識 問9
